生産技術職のリアルな仕事内容と実情【8記事で解説】

生産技術ってどんな仕事?
就職・転職先の職種としてありかな?

こんな疑問にお答えします。

当記事の内容

  • 生産技術の仕事内容
  • 生産技術の大変さ、やりがい
  • 生産技術の向き不向き
  • 就職・転職に失敗しないために

この記事を読めば、生産技術がどのような仕事か分かり、就職・転職先の職種としてあなたに適している判断することができます。

私の仕事は化学メーカーの生産技術職です。
その経験をもとに分かりやすく解説します。
化学メーカー生産技術職(6年勤務)
工学修士(専攻:化学工学)

生産技術の仕事を完全解説

生産技術職があなたの就職・転職先の職種として適しているか判断いただくために、7つの疑問に回答する形で解説していきます。

  1. 生産技術の仕事内容は?
  2. 生産技術と製造技術の違いは?
  3. 生産技術はきつい?
  4. 生産技術のやりがいは?
  5. 生産技術はどんな人が向いている?向いていない人の特徴は?
  6. 就職・転職に失敗しないためにはどうしたらいい?
  7. 就職・転職してから生産技術を辞めたいと思ったときどうしたらいい?

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生産技術の仕事内容は?

生産技術の仕事は研究開発部門で企画された製品を「どのように生産するか決め、商用生産に導く仕事」です。

①生産プロセス設計
②生産設備設計
③生産設備の建設・設置の管理
④生産設備のスタートアップ
⑤商用生産開始後のプロセスや設備の改善

生産技術者が設計する設備によって、コスト、安全性、生産効率、作業効率などが決まってきます。

そのため、生産技術の仕事は企業の業績に直結する、「企業の中核な機能を担う仕事」と言えます。

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生産技術と製造技術の違いは?

分かりにくいことに、生産技術とは別に「製造技術」という部署があることがあります。

これは企業の中で役割や機能を分担するために、あえて「製造技術」と名付けて呼んでいるものです。

・生産技術
どうやったら目的の製品を商用生産できるのかという技術
・製造技術
商用生産している製品をどうやったらさらにうまく作れるのかという技術
いずれも「生産」するための技術であり、本来は一体であるべきものです。
しかし会社によって様々な呼ばれ方をしているので、その部署がどのセクションの役割をしているのか、会社ごとに確認する必要があります。
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生産技術はきつい?

生産技術はきつい仕事だと良く言われますが、それは事実です。

その理由は6つあります。

①残業、休日・連休出勤が多い
②出張(長期)が多い
③プレッシャーが大きい
④交渉事が多い
⑤怒られることが多い
⑥生産トラブルは生産技術の責任
きついと言われる背景には、人手不足や生産技術の仕事が会社に与える影響が大きいことがあります。
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数年前はひと月の残業時間が100時間を超えるようなこともありましたが、今では「時間外労働の上限規制」が施行されましたので、各企業でかなり緩和されているはずです。
詳細はこちらをご覧になってください。
働き方改革関連法とは|厚生労働省

 

生産技術のやりがいは?

生産技術はきつい仕事ですが、それに見合ったやりがいのある仕事です。

私が生産技術をやっていてよかったと感じた5つの瞬間をご紹介します。

①設備が思い通りに動いたとき
②成果が認められたとき
③自分の成長を感じられたとき
④大きな仕事を任されたとき
⑤現場から頼られ、感謝されたとき
生産技術の仕事を通じて自分が成長し、人や会社に貢献することができます。
「自己成長」や「社会貢献」といったやりがいを感じられますので、やりがいを重視する方に適した職種だと思います。
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生産技術はどんな人が向いている?

経験上、生産技術に向いている人には3つの共通点があります。

①熱意と責任を持って仕事ができる人
②調整力のある人
③柔軟な対応ができる人

生産技術者に最も必要な資質は「熱意と責任を持って仕事ができる」ことだと思います。

生産技術者に与えられる仕事は大抵、困難かつ会社にとって重要なものです。

技術的な困難、他部署からの様々な要望など普通の人なら「無理」と言ってあきらめたくなるようなものばかり・・・。

そんな仕事を引き受け、業務を遂行するには「絶対にやり遂げる」という熱意と、「自分の仕事だ」という責任感が必要です。

 

私は生産技術の仕事をする中で、仕事を辞めていく仲間を何人も見てきました。

仕事を辞めていった、生産技術に向いていない人の共通点をご紹介します。

①泥臭い仕事をしたくない人
②成長意欲の少ない人
③田舎の工業地帯勤務が嫌な人

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就職・転職に失敗ためにはどうしたらいい?

生産技術者を目指しているあなたの軸は何ですか?
生産技術者を目指す方のが失敗しないために必要な軸は「理想のライフスタイル」と考えます。
なぜなら、生産技術者は就職・転職した会社のすべての生産拠点が出張・転勤の対象となります。
大企業であれば日本全国、海外に生産拠点があります。
中小企業であればエリアは狭まるでしょう。
あなたの「理想のライフスタイル」を考えてみてください。

単に大企業(給料、福利厚生が良い)という軸で活動すると、失敗する可能性があります。

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就職・転職してから生産技術を辞めたいと思ったときどうしたらいい?

生産技術はきつい仕事です。生産技術に就いたあなたは、「辞めたい」と思う瞬間が必ず訪れると思います。

しかし、「辞めたい」と思ったときにすぐに辞める(転職)すべきではないと考えます。

3年目までが一番きつい時期
②3年を超えるとやりがいを感じられる
③ネガティブな転職になる

3年というのは生産技術の仕事を覚えて慣れるのに最低限必要な期間です。

3年経験すれば少なくとも一つのプロジェクトが終わり、一通りの仕事を経験することができます。

一通りの経験をすれば、先を見通し今やるべきことがわかっていきます。

また、人脈がある程度構築できるため生産技術の仕事が円滑にできるようになるはずです。

仕事が円滑に進むようになればストレスはかなり軽減されます。

そして、きつい生産技術の仕事を3年も経験したあなたには以下の能力が身についているはずです。

  • 困難な課題を解決する力
  • 周囲を巻き込んで仕事をする力
  • 交渉・調整力
  • あきらめないで最後までやり抜く力

3年間、生産技術をやり抜いた実績と身につけた能力はあなたの大きな武器になります。

もし3年続けても生産技術にやりがいを感じられずに辞めたいと思っているとしたら、身に着けた能力は転職する際にも必ず役立つでしょう。

3年目までが一番きつい時期です。

もしあなたが生産技術職について3年未満であり、仕事がきつくてやめたいと思っているのなら、3年は続けてみてほしい。

それが私の願いです。

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まとめ

7つの疑問に回答する形で生産技術の仕事を解説しました。

生産技術職があなたの就職・転職先の職種として適しているか判断いただけたでしょうか。

生産技術の仕事は「きつい」と言われますが、苦労に値するやりがいを得られる仕事です。

「自己成長」や「会社・社会への貢献」といったやりがいを感じられますので、やりがいを重視する方に適した職種だと思います。

「熱意と責任を持って仕事ができる」という気概のある方は、是非チャレンジしてみていただきたいと思います。

 

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