生産技術職がきつい6つの理由と乗り越えた先の4つのメリット【体験談】

生産技術はきついって本当?
きついのは自分だけ?
生産技術のメリットは?
こんな疑問にお答えします。

私は新卒で化学メーカーに就職して、6年間生産技術部門で働いてきました。
その経験をもとに解説していきますよ。

・生産技術は超絶きつい仕事
・きついを乗り越えると良いこともたくさんあった
・きついのは過去の話?法改正

生産技術が「きつい」6つの理由

私は化学メーカーに就職してすぐに生産技術部門に配属され、今日まで6年間生産技術の仕事をしてきました。

正直、仕事の量とストレスがきつすぎて休職や転職を考えたこともありました。

ここでは、生産技術がきつい理由を体験談付きで解説していきます。

①残業、休日・連休出勤が多い
②出張(長期)が多い
③プレッシャーが大きい
④交渉事が多い
⑤怒られることが多い
⑥生産トラブルは生産技術の責任

その前に、私のこれまでの仕事内容を簡単に紹介させてください。

入社:工場研修のあと生産技術部門に配属
1年目:研究開発部門と新製品の開発←そこそこ楽しい
2年目:新設備のプロセス設計・設備設計←超きつい
3年目:新設備の建設・工事監督担当←地獄
4年目:新設備の試運転の主担当←逃げたい
5年目:新設備の保守・生産管理←落ち着いた

6年間で生産技術の仕事を一通り経験してきました。

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①残業、休日・連休出勤が多い

ひと月の残業時間が100時間を超えることもありました。

残業時間が長くなる理由は以下の通りです。

  • 人手不足で代わりがいない
    生産技術者は製造業全体で人手不足の状況です。
  • プロジェクトの納期が短い
    納期が決まっているため、残業・休日出勤するしかありません。
  • 建設・工事は正月、お盆、GWなど連休がメイン
    連休が工事のピークとなるため連休出勤となります。

それにより、体力・精神どちらもきつくなってきます。具体的には

  • 睡眠時間が確保できない
  • 朝起きて体がだるい
  • 家に帰っても仕事のことが頭から離れない
  • 日曜日の朝には、明日会社行くの嫌だな思う
yamato
今思えば完全に病んでいました(*_*;

②出張(長期)が多い

生産技術職は出張、長期出張がかなり多いです。

理由は、生産技術の拠点は本社などの会社の中心にありますが、工場は地方や海外にあるからです。

設計段階では現場調査のため数日から数週間単位の出張建設工事となれば数か月~年単位の出張になることが多いです。

独身であればまだ良いですが、結婚して配偶者や子供がいる家庭にはダメージ大です。

先輩は長期出張中に子供が生まれたため、会いたくても会えない、奥さんは一人で子育てをしなければならないという大変な事態になっていました。

③プレッシャーが大きい

生産技術の仕事は責任が大きいためプレッシャーが過剰にかかります。

プロジェクトの規模が数億~数十億円と大きいこと、プロジェクトが企業の業績を左右するからです。

ちょっとしたミスにより数百~数千万円が飛びます。納期遅れが機会損失になります。

そういったプレッシャーとの闘いもあります。

④交渉事が多い

私は交渉にとても苦労しました。

生産技術の交渉相手は研究開発部門や生産管理部門、工事業者やエンジニアリング会社などです。

業務を円滑に進めるために交渉が重要になってきます。

例えば、一生懸命に考えた生産プロセスを説明するにも、これがベストである理由がなければ研究開発部門は納得しません。

新規の生産設備を導入するときも、絶対安全でありトラブルの可能性も低いことを実データを基に説明しなければ生産管理部門は納得しません。

普通では1週間かかる工事を会社の都合で4日で終わらせてほしいと、工事業者やエンジニアリング会社にお願いすることもありました。

納得させられないと、仕事が進まず交渉相手ともギクシャクしてしまい、さらなる問題へと発展してくこともあります。

私は入社して間もなかったので交渉相手の発言の背景や意図を的確にとらえることができずに大変苦労しました。

 

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⑤怒られることが多い

特に怒られたのは工事監督をしているときでした。

理由は「工事現場は一歩間違えば大事故にもつながりかねない」仕事だからです。

初めて工事をする私はわかっていませんでした。

そのため、工事現場の生産管理部門から安全について何度も怒られました。

今思えば教育だとわかるのですが、当時は「もう無理(*_*;」という感じでした。

⑥生産トラブルはすべて生産技術の責任

設計ミスや予期せぬトラブルもすべて生産技術の責任になります。

納期遅れなど発生して、上司が様々な方面に謝罪しているのを見るのもかなりのストレスになりました。

 

乗り越えた先の4つのメリット

きついことをたくさん書きましたが、きつい生産技術の仕事を乗り越えたとき、やっていてよかったと思うメリットがありました。

①エンジニアとして一気に成長できる
②信頼が得られた
③出世が早い
④残業&長期出張で給料アップ
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①エンジニアとして一気に成長

仕事はきついですが、大きく成長できたと感じました。

成長が早い理由は、

①ストレスの中で必死に考えて、答えを出し業務を遂行したこと

②研究開発~生産管理まで幅広い意見に触れることができたこと

③単純に残業・休日出勤分の経験値が上がったこと

ではないかと思っています。

②信頼が得られた

関係した様々な部門の人から信頼されるエンジニアになれたと感じています。

信頼を得られたのはきつい仕事・設計ミス・トラブルに紳士に向き合い、1つのプロジェクトを終えたからだと思います。

一度信頼が得られると、お願いごとや次のプロジェクトの相談などスムーズに進むようになりました。

③出世が早い

生産技術を経験した人は出世が早い傾向にあリます。

理由は、生産技術は企業の中核である、多方面に人脈ができる、大きなプロジェクトで成果が目立つからです。

実際私の会社では、役員や部長など生産技術出身者が多く締めています。

④残業&長期出張で年収アップ

新卒3年目27歳で年収700万円近くなりました。

基本給だと450万円くらいなので約1.5倍です。

年収が上がった理由は残業手当、休日・連休出勤手当、長期出張手当です。

それだけ自分の時間を会社に捧げたということですが・・・

世の中の技術系の50歳の平均年収が700万くらいですので、そう考えるとすごいですね。

きついのは過去の話?法改正

時間外労働の上限規制が施行されました。

・原則
月45時間、年360時間

・労使が合意する場合
年720時間、月100時間未満、2〜6ヶ月平均80時間以内

・いつから
大企業では2019年4月~、中小企業では2020年4月~

詳細はこちらをご覧になってください。
働き方改革関連法とは|厚生労働省

改正前は6ヶ月まで上限なしでしたので、大きな変化です!

例えば、99時間残業した次月は61時間までしか残業できないということです。

少なくとも100時間超えを何ヶ月もするということはなくなりましたので、少しは楽になりそうですね。

 

まとめ

生産技術がきつい6つの理由と乗り越えたときの3つのメリットを解説しました。

生産技術は大変な仕事ではありますが、世の中から必要とされるやりがいのある仕事でもあります。

また、苦難を乗り越えるたびに大きく成長できる仕事でもあります。

気概のある方はチャレンジする価値のある仕事ですよ。

 

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