生産技術と製造技術の違いと混同しやすい2つの理由

生産技術と製造技術の仕事の違いって何?
同じ仕事?
そんな悩みを解決します。

 

本記事の内容
  • 生産技術と製造技術はここが違う!
  • 生産技術と製造技術を混同しやすい2つの理由

この記事を読めば生産技術と製造技術の仕事の違いと役割がわかります。

 

私の仕事は化学プラントの設計です。
その経験をもとに分かりやすく解説します。
化学メーカー生産技術職(6年勤務)
工学修士(専攻:化学工学)

化学メーカーへの就職を考えている方は、こちらの記事もどうぞ。

 

生産技術と製造技術はここが違う!

生産技術は「どうやったら目的のモノを商用生産できるのかという技術」です。

製造技術は「商用生産しているモノをどうやったらさらにうまく作れるのかという技術」です。

製造業に関わったことのない方には分かりにくいかもしれません。

 

製品が世の中に出るまでの流れを知ると理解できるはずです。

新製品が世の中に出すまでの流れはザックリ以下のようになります。

  1. 新製品を研究開発部門が開発する
  2. 新製品の生産の仕方を生産技術部門が設計し、生産ラインを設ける
  3. 生産ラインを使って生産管理部門が新製品を製造する

分かりやすくするため、営業等は割愛します。

会社によって違いますが、生産技術は生産技術部門に属し、製造技術部は生産管理部門に属すことが多いです。

 

生産技術の仕事

生産技術部門の仕事は

「どうやったら目的のモノを商用生産できるのか」を考え設計することです。

例えば、ラボで画期的な素材を開発したとします。

この新素材を世の中の人に広く使ってもらうためには、大量生産する必要があります。

どうしたらこの新素材を安く、安全に、効率的に作ることができるでしょうか。

どのような装置が適しているのか、安全性に問題ないか、kgあたり何円で生産できるのかということです。

そして、実際に生産ラインを作り、商用生産できるようにすることが生産技術の仕事です。

 

詳しくはこちらで解説しています。

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製造技術の仕事

生産管理部門に属する製造技術部の仕事は

「商用生産しているモノをさらにうまく製造するためにどうしたらよいか」改善していく仕事です。

例えば、新素材の商用生産を開始した生産ラインにおいて、品質が安定しない、設備トラブルがよく起こるなどの問題解決に取り組みます。

また、さらに安く、効率的に、安全にと改善していくのも製造技術の仕事です。

 

生産技術と製造技術を混同しやすい理由

生産技術と製造技術の違いがわからなくなる理由は2つあります。

  1. 仕事内容が重複する
  2. 会社によって呼び方が違う

 

仕事内容が重複する

新製品の生産ラインを生産技術部門が設計するとき、製造技術部も一緒に仕事をすることが多くあります。

理由は生産ラインの設計には実際に運転をする立場の視点が必要でだからです。

製造技術部は「製造現場のプロフェッショナル」です。

製造現場で蓄積されたノウハウを生かして、安全で使いやすい設備を目指します。

そして、生産技術と製造技術は新しいモノを製品とするまでの一連の流れであり、本来は一体の技術と言えます。

 

会社によって呼び方が違う

同様な仕事内容でも、会社によって呼び方が違うので注意が必要です。

下の図を見てみてください。

これは私が仕事をする中で、聞いたことのある部署名です。

 

生産技術部門に「製造技術開発部」があったり、生産管理部門に「生産技術部」があったりします。

会社の規模にもよりますが、まとめて生産技術部としている会社もあります。

また「プロセス~」という呼び方をすることもあるようです。

 

会社によって違呼び方が違うので、就職活動や転職活動をしている方は注意が必要です。

 

まとめ

生産技術と製造技術の違いを解説しました。

どちらもモノづくりに欠かせない重要な技術であり、本来は一体である技術です。

会社ごとに呼び名が異なるので、具体的な仕事内容を確認してミスマッチを防ぎましょう。

 

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